【ドラム】もう迷わない!スティックを使った簡単&速いドラムセッティングのススメ

【はじめに】セッティングの時間は短縮できる!肝心の練習時間を増やしましょう

カサメミュージックドラム科講師の桧垣翔平です!
今回は初心者の方向けに、簡単で素早くできるドラムのセッティング方法についてお話ししていきたいと思います。少し長くなりますが、最後までお付き合いいただけると幸いです!

ドラムセット全体

ドラムのセッティングは、演奏のクオリティに直結するとても大事な作業です。しかし、ドラムを始めて間もない方だと、なかなか自分に合ったセッティングが決まらずに時間がかかってしまい、肝心の練習をする時間が削られてしまいがちです。

そこで、初心者の方でも簡単にできるセッティング方法をご紹介します!
※人によって身長や腕の長さが違うため、この記事の内容はあくまでセッティングをする際のヒントとして参考にしていただき、それぞれが叩きやすいように調整してみてくださいね。

【実践編】スティックを活用した、各パーツのセッティング手順

① イスの高さと座り方

イスの高さと座り方

・イスの高さは、膝の位置が股関節と同じ高さか、股関節の少し下くらいの位置になるよう調節してみましょう。
・イスは浅めに腰かけ、両足をペダルの上に置いてください。その時の両足の角度は、大体90~100度くらいになるように、イスの位置や高さを調整します。90度より小さい角度だと、脚が動かしづらくなる可能性があるので注意してください。


イスの高さと座り方

・僕の場合は、イスの支柱部分の一番下にスティックを当てたまま垂直に立て、座面の底がスティックの先端に触れるくらいの高さにしています(スタジオのイスの座面の厚さによって変わります)。小柄な方や低めのイスがお好みの方は、スティックを地面に垂直に立てて座面の底に合わせるなどして、調整してみてください。


イスの高さと座り方

・高さが決まったら、体をバスドラムに対してまっすぐに向けて、バスドラムの円の左端が、股の中心の延長線上に来るくらいの位置に座りましょう。


② スネアドラムの配置

スネアドラムの配置

・スネアドラムは、両膝に触れないように体の正面にセッティングします。スネアドラムをなるべくバスドラム側に近付け、水平、または自分側に少しだけ傾けます。この時、スネアドラムを左右に傾けてしまわないよう注意してください。
※バスドラムとハイハット以外は、基本的に水平、または自分の体側に少し傾けて、叩きやすい角度にセッティングします。傾けすぎには注意しましょう!


スネアドラムの配置

・スネアスタンドのスネアドラムを支えている3本のツメは、正面から見て上向きの三角形(△)の形にすると、手前にある2本のツメが両脚に当たってしまいます。写真のように逆三角形(▽)になるようにセッティングしてください。


スネアドラムの配置

・スネアドラムの高さは、スティックをスネアドラムの上に寝かせて自分の体の方にスライドさせた時、スティックの先端がズボンのベルトの位置(おへその下あたり)に来るのが望ましいです。 このくらいの高さが、スネアドラムを叩く時にもっともスティックにパワーを乗せやすいと言われています。


スネアドラムの配置

・自分の体とスネアドラムの距離感は、脇を閉じてリラックスした状態でスティックを構えた時、スティックの先端がスネアドラムの中心に来るようであればOKです。


③ ハイハットの高さと距離

ハイハットの高さと距離

・ハイハットは、スネアの上にスティックを垂直に立てて、スティックの半分くらいの高さにハイハットのエッジ(縁)が来るようセッティングします。


ハイハットの高さと距離
ハイハットの高さと距離

・自分の体とハイハットスタンドの距離感は、脇を閉じ、腕をリラックスした状態で、みぞおちからこぶし2個分くらい離した位置に右手首が来るようにスティックを構えた時、スティックの先端がハイハットのボウ(シンバルの表面の平らな部分)の中心あたりに来るようにしてください。


ハイハットの高さと距離
ハイハットの高さと距離

・その際に、ハイハットのエッジ、ボウの両方とも楽に狙える高さにあるか確認してください。


④ ペダルの踏み位置

ペダルの踏み位置

・右足のバスドラムのペダルは、拇指球(親指の付け根あたり)がフットボードの中心あたりに来るようにしましょう。


ペダルの踏み位置

・左足のハイハットのペダルは、つま先がフットボードの一番奥に来るようにしましょう。


ペダルの踏み位置

・ハイハットペダルは左右に角度をつけすぎないようにして、両足がVの字になるように座ってください。


ペダルの踏み位置

・ビーターの角度は好みによりますが、45度くらいになるよう調整してください。


⑤ タムタムのバランス

タムタムのバランス

・ハイタムに比べてロータムの方が胴が長くセッティングしづらいので、まずロータムから高さと打面の角度を決めます。打面の角度はスネアと同じく水平、または自分側に少しだけ傾けます。ロータムの底は、バスドラムに触れないギリギリの高さまで下げてセッティングしましょう。
・ロータムのセッティングが決まったら、ハイタムをセッティングします。ハイタムは、打面側のフープを見て、ロータムのフープの高さと打面の角度が同じになるように揃えてください。揃え終わったら、ハイタムとロータムの隙間がバスドラムの中心に来るように、二つをなるべく近付けてコンパクトにします。
・フロアタムはスネアと同じ高さにしましょう。なるべくロータムとバスドラム側に近付け、脇を開けなくてもフロアタムの中心を叩ける位置にセッティングしてください。 右膝とスネア、右膝とフロアタムの距離は同じくらいになるようコンパクトにセッティングしましょう。
・フロアタムのセッティングができたら、スネアからフロアタムまでタム回しをしてみて、問題なく叩けるか微調整しながら確認してください。


タムタムのバランス

※タイコ同士はなるべく近付けてコンパクトにセッティングしましょう。距離が離れていると、タム回しの時に次のタムに狙いを定めにくくなって、ミスの原因になることがあります。また、セッティングをする時は、タイコ同士がぶつからないように気を付けてください。


⑥ クラッシュシンバル&ライドシンバル

● クラッシュシンバル(上手側)

・上手側のクラッシュシンバルは、ハイハットとハイタムのちょうど間くらいの位置に来るようにセッティングします。スネアの上にスティックを垂直に立て、スティックの先端と同じくらいの高さになるようセッティングします(③ハイハット画像1枚目参照)。
クラッシュシンバル_左側

この時、クラッシュシンバルがハイタム側に寄りすぎていたり、自分の体と近すぎたりすると、タム回しなどでスティックを移動する時にぶつかってミスの原因になるので注意してください。


● クラッシュシンバル(下手側)

クラッシュシンバル 右側

・下手側のクラッシュシンバルは、フロアタムの上にスティックを垂直に立て、スティックの先端あたりの位置に来るようセッティングします。ライドシンバルのカップ右端の延長線上に、クラッシュシンバルのエッジが来るくらいの位置にセッティングします。


● ライドシンバル

・ライドシンバルは、フロアタムの上にスティックを垂直に立て、スティックの半分くらいの位置に来るようセッティングします(クラッシュシンバル下手側の写真参照)。

ライドシンバル
・脇を閉じてリラックスした状態で、右手のスティックをライドシンバルの方へ構えた時に、スティックの先端がライドシンバルのボウの中心あたりに来るよう位置を調整します。


ライドシンバル

・ロータムの上にライドシンバルが少し被っていても大丈夫ですが、軽くタム回しをしてみて、スティックがライドシンバルにぶつからない位置にセッティングしてください。また、ライドシンバルを叩いた時に、シンバルがロータムにぶつからないように、シンバルの高さを調整しましょう。


【まとめ】時短セッティングのポイント

角度:シンバルとタイコは、叩きやすいように水平にするか、少し自分側へ傾ける。傾けすぎたり、楽器同士がぶつからないように注意する。
距離:タイコ同士はなるべく間隔を空けず、コンパクトにセッティングする。
高さの基準(上手側):スティックの半分の位置→ハイハット。スティックの先端の位置→クラッシュシンバル(上手)。
高さの基準(下手側):スティックの半分の位置→ライドシンバル。スティックの先端の位置→クラッシュシンバル(下手)。
裏技:シンバルやイスの高さは、スネアやフロアタムの上にスティックを垂直に立てるなどして、「スティックを物差し代わりに使う」とセッティングが決めやすくなり、時間短縮につながる。自分の指を物差し代わりに使うのもアリ!
最終確認:ドラムセット全体を叩いてみて、違和感があったり叩きづらい箇所があれば都度調整する。

【おわりに】自分に合ったセッティングを見つけよう!

【おわりに】自分に合ったセッティングを見つけよう!
いかがでしたでしょうか?
ドラムのセッティングは、最初のうちはどうしても時間がかかってしまうと思いますが、慣れてくれば効率的なセッティングのコツがわかってきて、どんどん速くできるようになります。

セッティングに正解はないので、色々なやり方を試してみて、自分に合ったセッティングを探してみてください。
少し長くなってしまいましたが、この記事がみなさんのドラムセッティングのヒントになれば幸いです。ぜひ参考にしてみてくださいね。


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