みなさんこんにちは、カサメミュージックスクールです。
【明日から弾けるかも知れない超絶ギターリックNo.2(タッピングによる複合マイナーペンタ】のご紹介です。
前回に引続き、KeyがAmの時などに使える、Aマイナーペンタトニックスケールを使ったリックですが、今回はAマイナーペンタにタッピングを使ってEマイナーペンタを混ぜてしまおうと言う複合ペンタトニックリックのご紹介です。単調になりがちなマイナーペンタをダイナミックでユニークなフレーズに変化させるテクニックをご紹介しています。
それでは解説していきたいと思います。
先ずは今回のリックの基になっているAマイナーとEマイナーのそれぞれのペンタトニックスケールを見てみましょう。
2つのスケールの構成音を比べてみると
Aマイナーペンタトニック:A.C.D.E.G
Eマイナーペンタトニック:E.G.A.B.D
となっており、違いが1音のみ(CとB)でほとんど同じ構成音だと言う事がわかります。
2つのスケールの構成音を並べてみます。
Aマイナー+Eマイナーペンタトニック:A.B.C.D.E.G
こうやって並べてみると、Aマイナーペンタ+B音、もしくはAナチュラルマイナースケールからF音を省いた6音のスケールになると言う事がわかります。(あまり一般的では無いですが、6音のスケールの事をヘキサトニックスケールと言います。)
混ぜて弾いてもAmKey内の音が一つ足されただけの状態のため自然にサウンドするんですね。
また音を一つ足すだけでもかなり新鮮なフレーズに変化するのではないかと思います。
二つのスケールを比べると位置がだいぶ離れていますが、タッピングを使う事で滑らかにつなぐ事が出来ます。
【リックNo.1】
一つ目は、AマイナーペンタトニックにEマイナーペンタトニックの12フレットの音をタッピングで足したリックです。
右手は6弦から1弦まで12フレットのみをタッピングすれば良いので慣れれば比較的弾きやすいかも知れません。
このポジションのペンタトニックスケールの良いところは、視覚的にわかりやすく、特に指板をワイドに使うフレーズなどで音を捉えやすいと言う事が言えるかと思います。
タッピングはピックを持ちながら、中指で行うのがおすすめです。
5フレットの音は全てピッキングせず、ハンマリングで音を出しましょう。
【リックNo.1応用例】
リックNo.1のフィンガリングを少し複雑にしています。規則性はありますので、折り返し地点のリズムの変化に注意してゆっくりから練習しましょう。
【リックNo.2】
先程のリックNo.1に薬指でもう一つEマイナーペンタ上の音を足していきます。
左手でAマイナーペンタ、右手でEマイナーペンタを左右交互に弾いていく形です。
2本指を使ったタッピングの際のフォームについてですが、弦に対して指を垂直に構えてしまう方がよくいらっしゃるのですが、そうではなく斜め(真横に近い)に構えて中指を伸ばし、薬指と小指を折りたたむ様にしてタッピングするのがポイントです。そうする事でミュートがしやすくなるかと思います。
【正しい2本指タッピングのフォーム・中指&小指】
【正しい2本指タッピングのフォーム・中指&薬指】
【あまり好ましくないフォーム】
※指が指板に対して垂直に近く、手のひらが指板から離れているためミュートが難しい。
【リックNo.2応用例1】
リックNo.2が出来ればフィンガリング的には問題なく弾けるかと思いますが、32分音符でありながら12個の音で一つの単位になっているためリズムが少し取りにくいかも知れません。
【リックNo.2応用例2】
AマイナーペンタにE♭マイナーペンタを複合したフレーズです。
フィンガリング的には右手のタッピング部分を1フレットずらしただけなので、応用例1が弾けていれば問題なく弾けるかと思います。問題はその響きと音楽的な使い所です。A7一発の時や、Amのアウトフレーズとして応用するのが比較的わかりやすい使い方かと思います。(アウトフレーズについてはまた別途記事にしたいと思います。)
緊迫感のある強烈なフレーズかと思いますので、セッション等で使ったら結構インパクトを残せるかも知れません。
同じ様に右手をずらしていく事で色々な響きに変化させる事が出来ますので、慣れてきたら試してみましょう。
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