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モーダルアルペジオ(旋法的分散和音)

みなさんこんにちは、カサメミュージックスクールの関です。
今回はモーダルアルペジオについてのご紹介です。アドリブの新鮮なアイデアの手助けになる事間違い無しですのでよろしければ目を通して見て下さい。

アルペジオというのは分散和音とも呼ばれ、コードを一つずつバラバラに弾く奏法や音形の事を指します。
普段一般的に演奏されているアルペジオはコーダル(和音的)なアルペジオとも言う事が出来、例えばKeyがCの場合のAm7のアルペジオであればA、C、E、Gの音を分散させて弾きます。

【Am7のアルペジオフレーズ】


それに対してモーダル(旋法的)アルペジオでは拠り所がコードではなくスケール(曲のKey)になります。
例えばKeyがCの場合のドの音(C音)からモーダルアルペジオを弾く場合以下の様な形となります。

(※メージャースケール上のドの音から始まるスケールをイオニアンスケールと呼び、音階上のドの音から始まるモーダルアルペジオをイオニアンのモーダルアルペジオと呼びます。その他の名称は以下の通りです。)
音階上のレの音から弾いた場合・・・ドリアンのモーダルアルペジオ
音階上のミの音から弾いた場合・・・フリジアンのモーダルアルペジオ
音階上のファの音から弾いた場合・・・リディアンのモーダルアルペジオ
音階上のソの音から弾いた場合・・・ミクソリディアンのモーダルアルペジオ
音階上のラの音から弾いた場合・・・エオリアンのモーダルアルペジオ
音階上のシの音から弾いた場合・・・ロクリアンのモーダルアルペジオ
【Cイオニアンのモーダルアルペジオ】


C音からスケール上の音階を一つ飛び(3度の音程)で重ねて行くと、7つ弾いたところでスケール上の音が全て出現します。(C→E→G→B→D→F→A)
あえてコードで表すとCM7(CEGB)+Dm(DFA)となります。CM7(9,11,13)と表す事も出来ます。(※CM7における11thはアヴォイドノートですが和音として弾いている訳ではないので気にしません)
特定のコードにアヴォイドノートを含むテンションノート(9th系、11th系、13th系)を全て加えたものがモーダルアルペジオとなります。

それでは他の音から始まるモーダルアルペジオの形も見てみましょう。

【KeyofCのその他のモーダルアルペジオ】




それぞれのスケールの響きの特徴を感じながら弾いてみましょう。構成音(ルートからの度数)も記載しておりますので、ついでに覚えておくと後々役に立つと思います。
タブ譜では5弦スタートになっていますが、6弦スタートでも練習してみて下さい。
一般的なスウィープ奏法等で使われるアルペジオと比べて演奏性が異なりますので中級以上の方でも慣れないと難しく感じるかも知れません。エクササイズとしても良い練習になりますので普段の練習に取り入れてみて下さい。

【モーダルアルペジオの応用例】

その他のスケールへの応用について

上記のモーダルアルペジオはメージャースケールが基となっていますが、その他のスケール(メロディックマイナー、ホールトーン、ディミニッシュ等)に応用する事も可能です。
メージャースケールの3つ目の『ミ』の音(KeyがCの場合はE)をフラットさせるとメロディックマイナースケールになります。それを利用し、上記のモーダルアルペジオのミ(E音)の部分をフラットさせる事でメロディックマイナーのモーダルアルペジオを形成する事が出来ます。

(メロディックマイナー上のドの音から始まるモーダルアルペジオをのイオニアン♭3のモーダルアルペジオと呼びます。その他の名称は以下の通りです。)
音階上のレの音から弾いた場合・・・ドリアン♭2のモーダルアルペジオ
音階上のミ♭の音から弾いた場合・・・リディアンオーギュメントのモーダルアルペジオ
音階上のファの音から弾いた場合・・・リディアン♭7のモーダルアルペジオ
音階上のソの音から弾いた場合・・・ミクソリディアン♭6のモーダルアルペジオ
音階上のラの音から弾いた場合・・・エオリアン♭5(ロクリアン♯2)のモーダルアルペジオ
音階上のシの音から弾いた場合・・・ロクリアン♭4(オルタード)のモーダルアルペジオ
【メロディックマイナー上のモーダルアルペジオ】



【メロディックマイナー上のモーダルアルペジオの応用例】