ドラム講師、関優梨子先生にインタビュー!

中学校時代から吹奏楽部で打楽器を演奏し始め、高校卒業後に専門学校のミュージック科ドラムコースへ。その頃から本格的にドラムを叩き始めたという関優梨子先生。20歳でトップセッションドラマー/音楽プロデューサーの村石雅行氏に師事、そこで学んだスタジオミュージシャンのノウハウを活かし、現在はフリーランスのドラマーとして、さまざまなライブやレコーディングに参加しています。また、5人組ロックバンド「ヒルネ逃避行」のメンバーとしても活躍中。ここでは、関先生のこれまでの軌跡や、「とことん基礎を大切にする」というレッスンの特徴、実は奥深いと語るドラムの魅力など、さまざまなお話をお届します。

-まずは、関先生がドラムを始めたきっかけを教えてください。

中学校の吹奏楽部で打楽器パートを担当していて、高校でも続けていたんですけど、正直ドラマーになりたいという夢を持っていたわけでもなく(笑)。卒業したら就職しようと思っていたんですが、進路相談で専門学校を薦められて、なんとなく音楽やってみようかな、行ってみようかなと。でもいざ入学してみたらスイッチが入ってしまって。周りのみんながすごく上手だったんですよ。私はちょっと叩けるくらいのレベルだったので、生半可な気持ちで来てしまったけど、これは悔しいなって。負けず嫌いなので、頑張ろう!と気持ち入れ替えて、人一倍練習した記憶があります。

-村石雅行さんに弟子入りしたきっかけは? 松任谷由実さんや、椎名林檎さんなど錚々たるミュージシャンのツアーに参加されている方ですよね。

専門学校の先輩で、すごくドラムがうまい憧れの人がいて、その人が村石さんに習っていたんです。「村石雅行ドラム道場」というものがあると聞いて、その内容を聞いたり、動画を見てみたらすごく楽しそうで、私も体験に行ってみたいとお願いしました。実は、村石雅行という人がどんな人か知らずに出かけたんですけど、会ってみたら本当にすごい人で(笑)。私のドラムは下手だけど、なんかいいって思ってくれたみたいです。道場に今すぐ入れと誘ってくださって。7年前くらいの話ですが、その頃からどんどんドラムの世界にのめりこんでいきました。

-村石さんとの出会いが大きなターニングポイントだったんですね。

そうですね。私はちょっと変わっているかもしれないんですけど、ドラムをはじめたての頃は、ドラムや音楽が特別大好きというわけでもなく、自分という存在をアピールするひとつの手段としてドラムという楽器を使っていた部分が大いにあったと思います。でも負けず嫌いだし、叩いてる自分が好きだなと思えるから続けてきて、そんな中で村石さんと出会って初めてドラムにのめりこんだというか。村石雅行という人間がむちゃくちゃかっこよくて、私もこの人みたいにかっこよくなりたいって。それでドラムを頑張ろうって思えたんです。

-そのかっこいいと思った部分というのは、どんなところですか?

村石さんってドラムを叩いている時は普段よりも存在感があり大きく見える。そういう叩き様がかっこいいなと思います。それから、出てくるフレーズがすごく繊細でクラシックに通じる部分がある。村石さんの出す音、フレーズはとにかく独特。憧れますね。

-これまで村石さんから学んだ中で特に印象に残っていることは?

村石さんが実際に現場でやった曲の譜面を渡されて、それを一度聞いて、その場で一発で叩けという「曲初見」というものがあるんですが、これにはものすごく鍛えられました。自分のできなさが一番よくわかるというか(笑)。村石さんは「練習すれば誰だってできるようになる」って言うんです。だからこそ求められているのは、一発で叩けること。それまでは練習を重ねるのがステータスだと思っていたけど、一度聞いて一発で叩くっていうのがスタジオミュージシャンの価値なんだって学びました。

-2018年からは、関先生ご自身も講師としての活動もスタート。レッスンでは“基礎”を一番大切にされているとか。

私自身、基礎をしっかり身につけなかったことで痛い目にあっているんです。高校生時代には叩き方をだいぶ矯正させられて、でもそれによって難しいフレーズやロールができるようになったり、速いビートも楽に叩けるようになりました。レッスンでいつも細かくお伝えしている基礎といえば、スティックの持ち方。持ち方ひとつで音の質ががらりと変わるんですよ。出したいときに出したい音を出すって難しい。それがコントロールできる持ち方をアドバイスできたらと思っています。

-具体的なレッスンの進め方は?

前半30分で、持ち方、叩き方といった基礎練習、後半30分で実際にドラムを叩く練習。私が先にお手本を見せて、その後生徒さんに叩いてもらうという流れで進めていきます。レベルに合わせて、その人ができそうな楽曲を探してくるんですが、楽譜が読めない生徒さんとは一緒に楽譜の分析もします。この記号はバスドラムのことですよ、とか、難しいリズムが出てきたら16分音譜ですよ、とか。経験者の方には難しいルーディメンツが入った楽譜の初見にチャレンジしてもらうことも。これは読譜力アップにつながると思います。

-関先生のレッスンの強み、アピールポイントはどんなところにありますか?

スティックの持ち方、リズムや譜面の読み方といった基礎を、できるまでゆっくり細かく教えるということだと思います。石橋を叩いて固めて進みたいタイプなので、ここだけはしっかりできるようにしましょうねという部分は、1つひとつ向き合って一緒にクリアできたらいいな、と。それから、ドラムは体の使い方が大切なので、それについてもお伝えしています。腕だけで叩く楽器と思われがちですが、実は肩甲骨のほうからしっかり体を使って叩くもの。私は、筋肉もないし細身なほうですけど、それでも効率よく音量が出せる叩き方を習得しているので、そういった部分もどんどん聞いて頂きたいですね。

-経験者の方に向けた「自分らしさは一切殺さず、アップデートしていきましょう!」というメッセージも印象的です。

100人いたら100人違う色のドラムを叩くもの。だからレッスンでは、これが正解、これが間違いということはないと思っています。その人がそれをした時点で必ず意味がある。たとえば、何かフレーズを叩いて、それが一般的にはダサいフレーズだったとしても、その人が意味を持って叩いているフレーズだったら否定する権利はないと思うんです。でも理由もなく“なんとなく”で叩いた結果なら、違うフレーズを提案してあげる必要があるかなと。私の推奨するオーソドックスな叩き方はお伝えするけど、ほかにやりやすい叩き方が出てきたら、そちらを選んでいいですよというスタンス。生徒さんそれぞれの個性を尊重できたらいいなと思っています。

-これから楽器を購入したいという方へ、選ぶときのポイントを教えてください。

たくさん試奏して、叩きたい曲、好きな曲、好きなバンドのサウンドにはまりそうなものを選んだらよいと思います。好きなドラマーがいれば、その人が使ってるものを真似して買うのもいいですし、見た目で選んでしまうのもありだと思いますよ。その楽器を好きって思えることが大事。好きだと、いろんな音を出してみようって頑張れるので。ひとまず練習パットとスティックさえあれば、基礎はできます。最初は私もそうでした。お金と環境が許せば、電子ドラムもいいですね。最近は、消音対策をしたメッシュ製のものもあるので、いろいろ選択肢は広がっていると思います。

-最後に、これからドラムを始めたいという方へメッセージをお願いします。

ドラムは単純に見えて実は奥が深い楽器。叩けば鳴る楽器ですが、スティックを入れる角度や、スティックの先のチップの部分がどれくらい当たるかなどによって、何億通りもの音色が作り出せます。出したいときに出したい音を出すのが難しい分、すごく研究が必要。ある意味、果てしない可能性を持った楽器だと思います。始めたいと思ったときがタイミング。やりたいと思った時点で、ドラムをやるセンスがあると思います。その直感を大事に、難しいことを考えず、まずはスティック2本持ってみてくださいね。

取材・文/岡部徳枝 text by Norie Okabe

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